イタリアワインは、北・中・南・島で

イタリアワインとは、どんなワインでしょうか?
格調高さや厳格なルールが重んじられるフランスワインに比べ、イタリアワインの魅力は、全20州それぞれに独自のブドウと食文化が息づく自由な多様性にあります。日本各地に魅力的な地酒や郷土料理があるように、イタリアも土地ごとに個性あふれるワインが存在します。
アルプスの山あいで造られるきりっと酸の効いた白や、地中海の島で育つ香り華やかな白。冷やして美味しい軽やかな赤もあれば、時間をかけて味わいたい濃密な赤もあります。同じ「イタリアワイン」であっても、土地が変わればブドウ品種も製法も、味わいまでガラリと表情を変えます。
QQでは、そんなイタリアならではの多様性を楽しんでいただけるよう、北から南、そして島々に至るまで100種類ほどの多彩なワインをご用意しています。
有名銘柄ばかりではありません。かつて脇役だったブドウを主役にしたもの、黒ブドウから造った白ワイン、甘口用ブドウをあえて辛口に仕上げたもの、昔ながらの製法を今のワインとして蘇らせたものまで様々。「イタリアワインに詳しい方」はもちろん、「イタリアワインってなんだろう?」という方まで楽しめるラインナップです。
当店のお食事はコース料理。お料理との相性を考えながら、その日の気分やお好みに合わせて最適の一杯をご案内します。「まずはワインを勉強してから」ではなく、飲んでみて「これ、好きだな」から少しずつ知っていく。QQではそんな楽しみ方も大歓迎しています。
各地のご紹介を少々。
北|山と国境が育む、きれいな酸とミネラル (あえて日本で例えるなら……澄んだ空気と綺麗な水がある「信州や飛騨」あたり……?)
アルプスの冷涼な気候が生む北イタリア。バローロをはじめ、澄んだミネラルと美しい酸を持つ洗練されたワインが揃います。「山で育ったネッビオーロ(ピコテンドロ)」や「絶滅しかけたティモラッソ」など、背景を知るとさらに面白いストーリー豊かな一本も。
コースのお肉の煮込みパスタやリゾットには深いコクのバローロを。きりっとした白は冷製前菜を引き立てます。ご自宅でも、ローストビーフやキノコ料理、和食や鍋ものなど日常の食卓に優しく寄り添います。
中|伝統ある王道と、少しの遊び心 (あえて日本で例えるなら……トスカーナの古都感は「京都」、アブルッツォやマルケの里山感は「北陸」……?)
キャンティ・クラシコやブルネッロに代表される歴史ある王道の産地。サンジョヴェーゼの品格ある美味しさを軸にしながら、白仕立てのサンジョヴェーゼやカナイオーロ100%の赤、オレンジワインや微発泡など、王道の深みを知るからこそ面白い仕掛けも潜んでいます。
コースでは、出汁の効いた貝類パスタに微発泡や白を、炭火焼きのお肉にブルネッロを添える王道のペアリングを。おうちでも、トマトソースのパスタやハンバーグ、肉料理の旨みを引き立てます。
南|眩しい太陽と、爽やかな海風 (あえて日本で例えるなら……陽気な太陽と食の宝庫「高知や宮崎」……?)
陽光がもたらす力強く熟した果実味が魅力の南イタリア。樹齢70年以上のネグロアマーロを陰干しした濃密な赤から、土着品種で仕立てる本格スプマンテまで、「南=ただ濃いだけ」ではないエレガントで奥深い表情を取り揃えています。
コースなら、柑橘を効かせた白身魚に爽やかな白や泡を、濃厚な蟹のビスクやフォアグラを添えたお肉に濃密な赤を重ねるのが醍醐味。ご自宅では、アクアパッツァやチキンのハーブ焼き、タレの肉料理とも相性抜群です。
島|海の潮気と火山、そして自由な発想 (あえて日本で例えるなら……火山と黒潮のエネルギーが宿る「鹿児島や沖縄の島々」……?)
火山性土壌のミネラルや海風の潮気を感じる、シチリアやサルデーニャの伸びやかな味わい。土着品種がもたらす素直な風土の旨みを軸にしながら、甘口用のズィビッポを辛口・無濾過にしたり、モスカートを果皮ごと醸すような自由で意外なアプローチも楽しめます。
コースでは、からすみやイカ墨の魚介パスタ、スパイスやチーズが際立つ一皿にアクセントとして。ご自宅でも、シンプルに仕上げた魚介料理やグリル野菜と爽やかにお楽しみいただけます。