PRIMO AUTUNNO
2026年10月のディナー
FGrand Tour
グラン・トゥール|グランドツアー


Il percorso
- 前菜
秋鰆と本日入荷魚の炙りカルパッチョ
知多牛スジと無花果、栗、タレッジョチーズのカルトッチョ
- パン
自家製パン盛り合わせ
- パスタ
三河湾産 魚介と野菜のラグー
サルディーニャ産ボッタルガ添え
- メイン
愛知県産知多牛「響」ランイチのグリル
アペロールと熟成柿のバルサミコソース
- ドルチェ
クアトロ・フォルマッジョの球体ムース
愛知県産ビーツと熟成柿のティラミス
食後のお飲み物 と 小菓子
7,500円(税・サービス料別)
La storia
食卓で巡るイタリアの旅
Grand Tour(グラン・トゥール)は、かつてヨーロッパの若い貴族たちが、教養を深めるためにイタリアなどを巡った旅を指します。18世紀には、芸術や歴史を学ぶための重要な経験として広まりました。フィレンツェではルネサンス芸術に触れ、ローマでは古代遺跡を訪ね、ナポリではヴェスヴィオ火山やポンペイに出会う。旅人たちは各地で見聞を広げ、その経験を故郷へ持ち帰りました。
このコースも、ひとつの土地や味わいにとどまらず、料理を通して異なる背景を巡る旅として構成しています。
パスタは、三河湾産の魚介と野菜を使ったラグーに、サルディーニャ産のボッタルガを添えた一皿です。ラグーは、食材を煮込んで旨味を引き出すイタリア料理の仕立て。魚介の風味と野菜の甘みが重なり、そこにボッタルガの凝縮された旨味と独特の香りが加わります。ボッタルガは、魚の卵巣を塩漬けにして乾燥させた食材で、サルディーニャをはじめ地中海沿岸の食文化に根づいています。三河湾の魚介と、サルディーニャの伝統食材。その出会いによって、海を隔てた土地同士が一皿の上でつながります。
メインは、知多牛「響」のランイチをグリルで仕上げ、アペロールと熟成柿のバルサミコソースを合わせます。香ばしく焼いた牛肉に、アペロールの柑橘やハーブの苦味、熟成柿の甘み、バルサミコの酸味が重なり、肉の旨味を異なる方向から引き立てます。パスタの魚介やボッタルガとはまた違う、肉と果実、苦味と酸味の組み合わせをお楽しみいただけます。
かつての旅人が、訪れた土地の芸術や文化を通して世界の見方を広げたように、料理にも、食材の産地や伝統を知ることで新しく見えてくるものがあります。三河湾からサルディーニャへ、そして知多牛の味わいへ。ひと皿ごとに背景を巡る、食卓のグランドツアーです。